Canva

Canvaは、チラシ・SNS投稿・求人広告のような、見た目の整った資料を作れるAIです。テンプレートを選び、文字と写真を自社のものに差し替えるだけで、レイアウトの整った資料ができあがります。

ChatGPT・Claude・Geminiにも画像生成の機能はありますが、生成されるのは1枚の画像です。あとから文字だけ直す、Instagram用とチラシ印刷用で違うサイズに作り直す、といったことが画像のままではできません。Canvaのテンプレートは文字・写真・図形がそれぞれ別の部品として作られているため、部品ごとに差し替えたり、サイズ違いに作り直したりできます。ただし、複数のサイズをワンクリックでまとめて作り直す「マジックリサイズ」はCanva Pro以上の機能で、無料プランでは新しいサイズのキャンバスを作り、部品をコピーして手作業で並べ直す形になります(2026年9月時点)。

Copilot

Copilotは、Word・Excel・Outlookの中に組み込まれたAIです。Microsoftが自社のOffice製品向けに提供しており、ふだん使っているOfficeの画面から、別の画面に切り替えずに文章の下書きや表の集計をAIに頼めます。

無料で使えるチャット版(copilot.microsoft.com)もありますが、Word・Excel・Outlookの中で使うには、Microsoft 365の個人向け有料プランへの申し込みが必要です(2026年9月時点)。

Notta

Nottaは、会議や面談の録音を、自動で文字に変換するAIです。ChatGPT・Claudeにも録音を渡せば文字起こしはできますが、Nottaは録音しながらリアルタイムで文字に変換し、話が終わった時点で自動的に要約まで作るという、文字起こし専用の作り込みがされています。Zoom・Google Meetなどのオンライン会議にも参加させられます。

無料プランは月120分まで、1回の会話につき3分までという上限があるため、会議1本をまるごと試すには足りません。要約の作成回数も月10回までと別に上限があります(2026年9月時点)。

使えるタスク

① 資料の見た目づくり

求人広告やSNS投稿を作るとき、文字だけはAIで用意できても、レイアウトを整える作業は別に残ります。Canvaはテンプレートに最初からレイアウトが入っているため、文字と写真を差し替えるだけで、レイアウトを整える作業そのものが減ります。同じデザインを別サイズに作り直す作業も、一から配置し直すよりは短い時間で済みます(一括でまとめて作り直すには、前述の通りPro以上が必要です)。

置き換えられる作業には、たとえば次のようなものがあります。

  • 求人広告のチラシ … これまでデザイン会社に外注していた分を、自社でテンプレートから作成
  • SNS投稿の画像 … PowerPointやパワーポイント代わりのソフトで一から組んでいた作業を、テンプレートの文字・写真の差し替えに置き換え
  • 現場の安全掲示・注意喚起の張り紙 … 手書きやWordの箇条書きだった資料を、見やすいレイアウトで作成

いずれも、「一から作る」を「テンプレートを直す」に変えるという点が共通しています。

② 画面の行き来

ChatGPT・Claudeで作った文章をWord・Excelに貼り直す、という作業は多いと思います。CopilotはWord・Excelの画面の中で直接AIに指示できるため、この貼り直しの作業が減ります。Outlookでも同様に、受信したメールを見ながら同じ画面で返信の下書きを作れます。

Office側で完結するようになる作業には、次のようなものがあります。

  • 見積書・請求書の集計 … Excelの中で「この列を合計して、内訳と一致しているか確認して」と指示
  • 議事録のたたき台 … Wordの中で「ここまでの内容を箇条書きにして」と指示
  • メールの返信 … Outlookの中で、受信したメールを見ながら返信の下書きを作成

Word・Excel・Outlookをまたいでコピー&ペーストしていた手間が、それぞれの画面の中だけで完結します。

③ 議事録・面談メモの作成

会議や面談の内容をあとで文章にまとめる作業は、録音を聞き直しながら手で打ち込むと時間がかかります。Nottaは録音した内容をその場で文字にし、要約まで作るため、聞き直しながら打ち込む作業が減ります。ただし、要約の正確さは元の録音の音質や話し方に左右されるため、重要な数字や約束事は文字起こしの本文を見て確認する必要があります(後述)。

建設・物流・介護の現場でも、次のような場面で使えます。

  • 採用面接 … 面接後に記憶を頼りに書き起こしていたメモを、面談中の自動文字起こしに置き換え
  • 取引先との商談 … 「言った・言わない」の確認を、文字起こしの本文を見返すことで対応
  • 社内の打ち合わせ … メモ役を立てずに、あとから内容を振り返る形へ変更

まず試すなら

Canva

  1. 直近で作った求人広告・イベント告知など、レイアウトが必要だった資料を1つ思い出す
  2. Canvaの無料テンプレートから近いものを探し、自社の文字・写真に差し替えてみる
  3. 同じデザインを別サイズ(Instagram投稿用・A4印刷用など)に「サイズを変更」機能で作り直してみる

Copilot

  1. Microsoftアカウントで copilot.microsoft.com にアクセスする(サインインしなくても基本的なチャットは使えます)
  2. すでに送ったことのあるメールの返信文を、AIに下書きさせてみる
  3. Word・Excelの中で同じことを試したい場合は、Microsoft 365の個人向けプランへの申し込みが必要になる点を確認する

Notta

  1. 短い会話(3分以内)を録音するか、スマートフォンでNottaのアプリを開いて短い会話をその場で試す
  2. 文字起こしと要約が、実際の内容とどのくらい合っているかを確認する
  3. 会議1本をまるごと試したい場合は、無料プランの上限(月120分・1回3分)に収まらない点を確認しておく

気をつけること

① 写真に写っている人・会社名は、公開してよいか確認してください

求人広告やSNS投稿は社外に出る資料です。現場の写真にスタッフやお客様の顔、取引先の看板などが写り込んでいる場合、公開してよいかを本人・取引先に確認してから使ってください。

② 無料で使える回数は、確認する時点で変わります

各社とも、無料で使える回数や機能をたびたび見直しています。この記事に書いた条件を鵜呑みにせず、実際に使う直前に、それぞれの公式ページで確認してください。

③ 文字起こしの要約は、本文と照らし合わせてください

Nottaの要約は、誰が何を言ったかを短くまとめたものです。金額・日付・数量など、間違えると困る部分は、要約だけで済ませず、文字起こしの本文を見て確認してください。複数人が同時に話す場面や、周囲の音が大きい場面では、聞き取り自体が誤っていることもあります。

次の一歩

  1. 直近で困った「資料の見た目づくり」「文書作成」「議事録・面談メモ」を、それぞれ1つ思い出す
  2. 資料の見た目づくりはCanva、文書作成はCopilot、議事録・面談メモはNottaで、同じ内容を試してみる
  3. いま使っているChatGPT・Claudeで同じことをやった場合と、どちらが早いかを比べる
  4. 早かった方を、その作業に限って使い続ける

いきなり全部を切り替える必要はありません。いま使っているAIで困っていた特定の作業だけ、試しに置き換えてみるという進め方をおすすめします。

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出典